先日の記事の続きです。
「①医療保険、②年金保険、③介護保険、④雇用保険、⑤労災保険」の5つの社会保険のうち、②年金保険のお話です。
②年金保険とは
一定額の保険料を納めることにより、老齢、障害、死亡によって、その人や家族の生活が脅かされないように保障する社会保障制度の一つで、その運営主体や加入の強制の有無等により公的年金と私的年金に分かれます。
公的年金と私的年金
公的年金:
国が社会保障の一貫として運営するもので、<国民年金>と<厚生年金>に分かれます。
私的年金:
「企業が自社の退職金制度に関する福利厚生の一環として実施する年金」と「個人が任意で加入する年金」があります。
公的年金=国民年金と厚生年金
<国民年金>
20歳以上60歳未満の日本に居住するすべての人が強制加入するもので、年金制度の土台となるものです。基礎年金とも呼ばれます。保険料は定額で、毎年見直されます。
<厚生年金>
民間企業の従業員、公務員等を対象として、国民年金の上乗せとして所得比例年金の給付を行う制度です。国民年金、厚生年金保険、共済年金などがあります。保険料は所得に応じて変動し、保険料の半分は事業主が支払い、残りの半分を従業員が支払う仕組みになっています。
私的年金=勤め先が実施するものと、個人で加入するもの
「企業が自社の退職金制度に関する福利厚生の一環として実施する年金」
< 企業型確定拠出年金 >
確定拠出年金法に基づいた年金制度で、会社が掛金を積み立て(拠出)して、従業員が運用を行い、所定の年齢に達した際に受け取れる制度です。
<厚生年金基金>
企業が、特別法人として「基金」を設立し、その基金が主体となって、年金資産の運用・管理を行います。1966年に創設され、2014年4月に廃止。
<確定給付企業年金>
確定給付企業年金法に基づいた年金制度で、あらかじめ退職後の給付額が確定しています。
個人が任意で加入する年金
< 個人型確定拠出年金(iDeCo<イデコ>) >
加入者が自らの責任において年金資産の拠出・運用を行います。
<個人年金保険>
6月払いや年払い、あるいは一時払いで保険料を支払っていく貯蓄型の保険商品。
< 国民年金基金 >
自営業者等の第1号被保険者が任意で加入し、加入口数(掛金)や給付の型を自ら選択することで、国民年金に上乗せ給付を行います。
ということで、表にまとめたのがこちら↓
よく「2階建て」と言われますが、任意加入部分を加えると3階建の方がわかりやすいかな?と思います。(もう少し見やすい表を模索します。)
サラリーマンとフリーランスの違い
サラリーマンの今は「第2号被保険者」で、国民年金と厚生年金は自動的に入っていています。
勤め先は確定拠出年金を採用しているので(途中までは確定給付)、そちらも入っています。
起業した場合、「第1号被保険者」で強制加入は国民年金のみ。
それぞれまとめると
サラリーマン:
厚生年金。保険料は本人と会社で折半で、将来の受取額が多い。
国民年金分を含めると「全体の平均では約14万7,000円」
フリーランス:
国民年金。保険料は本人が全額負担で、将来の受取額が少ない。
納付期間40年間満額で支払い続けると、「満額支給月額は約6万5,000円」
ということで、起業すると「保険料は高いのにもらえる額は少ない」ということです。
しかも倍以上違うのね、、、。
フリーランスは定年退職がないとはいえ、そうとう頑張って貯めておかないと老後破綻しそうです。
ちなみに第3号被保険者の専業主婦は、保険料を納めないのに年金はもらえるといううらやましい立場なんですね。
②年金保険、我が家の結論
①夫は国民年金に切り替え
②老後に備え、個人年金やiDeCoの加入を検討する
以上となりました。
今も利率の良い個人年金に入っているようですが、退職の時に医療保険と合わせて見直しが必要ですね、、、。
また調べないといけないことが増えました。
あとがき
以上、社会保険のお話でした。
先日の健康保険の扶養の話で追加で情報を仕入れたので、また別途書きたいと思います。
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