最近は目に付いた起業関係の本を手当たり次第に読んでいます。
軽めの本が多いので、1日1冊が目標です。
そんなある日、出会ってしまいました。
起業の入門編に最適な一冊を。
今知りたかったことがズバリと書かれていた本。
それは、「駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A」です。
ゆるい見た目に反して、とっても役立つ内容だったのでご紹介します。
「駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A」とは
出版社のホームページと本のカバーに載っていた、本の紹介文がこちら。
本書は、クリエイターとして独立を考える人のために、開業の準備と手続き、それに伴うお金を話をまとめた1冊です。
玄光社ホームページより
イラスト、デザイン、写真、アニメなどの仕事をしている方への取材をもとに、実用的な内容をQ&Aで形式で解説。
実例だからわかりやすく、逆引きですぐに使えます。
本書とともに良きフリーランス人生への準備を始めましょう!
クリエイター向けですが、建築家も似たようなものなのでとても参考になりました。
そして、準備不足を痛感しました。
まとめ方もわかりやすく内容がすっと入ってくるので、1時間くらいで必要な箇所は読める本です。
以下、目次に沿って感想を書いてみます。
独立前に知っておくべき基礎知識
冒頭の第1章は、独立前に知っておくべき基礎知識です。
特に参考になったところは、「税金関係」と「社会保険関係」でした。
サラリーマンだとなんでもかんでも会社がやってくれるので、給与明細の税金欄は読みとばして総額と手取りくらいしか確認しないことも多々。
けっこう大きい額が引かれているので、自分で支払うことになったら結構な負担です。
仕事をする上で必須となる税金関係は見落とすと大変なことになるので、備忘録的に別記事にまとめたいと思います。
1章の最後に掲載されているイラストレーターの師岡とおるさんのインタビューが良かったです。
気負わず、流れに任せながら、楽しく仕事を続けるコツのようなものが書かれていました。
開業するために必要なこと
第2章は、役立たないページはない!っていうほど、知りたかったことが満載でした。
こんなのが欲しかった!と思わず付箋を貼ってしまったのが、「開業準備チェックリスト」と「資金計画のサンプル」です。
開業まで時間がなければ、この2つの表を埋めるだけでも準備が整うと思います。
あとは「事業計画の主な記載内容とポイント」と「個人事業主が開業時に提出する主な書類」もとても参考になりました。
事業計画書はお金を借りるときに必要なもの、と考えていたのですが、この先どうなっていきたいかという将来像を描く意味でも、退職前に作っておくべきとのこと。
事業計画を考えることを通じて、自分の将来像が明確になり、やりたい仕事を得るために必要なもの、お金、スキル、コネクションなどが具体的になってきます。
「駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A」
事業計画書は、起業に反対する家族のへ説得材料にもなるそうです。
幸い私は理解のある妻(!)で、事業計画書なしに起業OKしてしまったわけですが、反対されている場合は説得力のある事業計画書で説明すると本気度が伝わるそうです。
ただ起業OKはしたものの、今からでもどんなことを考えているのか知りたいので、夫には事業計画書を作ってもらおうと思います。
独立して1年目に必要なこと
第3章は、仕事の受け方から見積書・契約書・納品書・請求書・領収書のこと、帳簿から決算の話まで、1年目で必要なことが網羅されていました。
私は仕事で営業をしているので見積書〜検収などの事務処理の流れはわかるものの、お堅い会社なので全てがきっちりしすぎていて、個人事業主に適用すると過剰すぎるような。
さじ加減は勉強したいところです。
あとは、不安なのが決算のこと。
資格好きの私は専門外の簿記3級と建設業計理士の資格を取ったので、なんとなく会計の仕組みはわかっているつもりですが、資格と実務は違うもの。
同じ著者で、「駆け出しクリエイターのための お金と確定申告Q&A」という本があるようなので、読んでみたいと思います。
成功するために必要なこと
第4章では、アルバイトや従業員を雇う時の手続きや資金調達、法人化の話が載っていました。
最初から法人化すべきか迷っていますが、法人化による大きなメリットは「節税対策と社会的信用」、デメリットは「事務負担やコストが増える」ということだそうです。
大手企業との取り引きもしたいので法人化すべきか、と考えていましたが、まずは個人事業主で良いのかなと思いました。
目安としては、売上高が1千万円を超えて消費税の納税義務者になったり、個人の課税所得が600万円を超えてきたら、法人化を検討するタイミングだと思います。
「駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A」
限られた時間で起業本を読むなら、「誰に向けた内容か」を意識して本を選ぼう!
起業本を読んでいく中で気づいたのは、ひとことで「起業本」と言ってもいろいろなタイプがあるということです。
上場狙いのベンチャー経営者向け、田舎暮らしのスローライフ狙い、著者の商品を売り込む本、起業の心構えを説いた本、創業前後・拡大期向け、など。
起業のジャンルも、ネットビジネスから店舗型経営、情報商材、物販など、多岐にわたります。
そんな中で、夫がとりあえず目指すのは「建築設計主体で、サラリーマン並みの収入」です。(たぶん。)
事業アイデアは引き続き探すものの、「自分探し」的な本ではなく、実務寄りの本を読んだ方が良いのかと思いました。
「メインは設計業務だけど、どういう方向に拡大できる可能性があるのか」と、「具体的な事務手続きなど」がわかる本を探して読みたいを思います。
あとがき
以上、本のご紹介でした。
表面的なことしか書けなかったですが、気になる方はぜひ、買ってみてください。
しかし、起業までにしないといけない事柄の全体像がわかった気がするので、少し安心です。
やることは山盛りですが、、、。
どうにかやりきって、無事開業したいと思います。(夫が。)
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